絵本の世界へ

「シンデレラ!!!!あいつどこに行ったのよ!まだ掃除終わってないって!」

鋭い声が森中に響き渡っている。

「あいつー!!!ってああ!いた!!!」

ゲっ!!!!やっぱりばれるよね、

「あんたはどこに行ってたの!!!!掃除終わってないでしょ!」

そう言って髪の毛を引っ張られた。

「いたいいたい!!!!」

「あんた、謝りなさいよ!」

こんな偉そうな不細工野郎に謝るなんか信じられないって言いたいけれど

そう言っちゃうと、シンデレラじゃないってばれちゃうから謝らないと…

「お姉様、すみませんっ!」

「そう。それで良いんだよ。さぁ早く戻って掃除しなさい!!!」

はぁ…謝りたくなかったなぁ…

無理やり連れていかれた家に突っ込まれるとそこには

お母さんらしき人とお姉さんらしきそうなひとがいた。どちらも親子揃って不細工だなぁ…と思い、掃除を始めた。

「シンデレラ。靴を磨いてちょうだい。」

「……は、、い。お姉様、、、、、」

「シンデレラ、飲み物出して。」

「はい。お姉様、、、。」

ひぇぇぇ。シンデレラってホントに大変だなぁ…

絵本で読んでるときは、可哀想しか思わなかったけど
今こうなると、本当に大変って分かるなぁ…

そしてやっと一日が過ぎた。