《新しい出会い》

『優羅ー着替え終わったから
テニスコートいこ！』

あっいけない！また思い出して
ボーとしてた。
たまに過去を思い出してはぼーとする
切ないとかネガティブになる訳じゃなく
ただ懐かしいな〜って思うの

それからあたし達は部室をでて
テニスコートに向かおうとした
その時体育館の入り口で後輩が
見知らぬ男の人と盛り上がってる声が
聞こえて興味本位で近づいた

『先生！また部活きてよ〜』

『あ？暇だったらね笑』

『…あっ！優羅先輩！こんにちは』

『こんにちは、れいなちゃん！
何してるの？』

『佐賀野先生と話してるの！』

れいなちゃんとは一つ下の後輩。
とても可愛らしい女の子
っと、佐賀野先生？
そんな先生いたっけ？
ふとその先生に目線を送ると
目があった。第一印象は
軽そう、怖い。だった
するとしほが先生に向かって

『こんにちは。佐賀野先生
今年からきた先生だよね？』

『おう、よろしくな？』

これってあたしも自己紹介した
方がいーよね？

『友成優羅です！こんにちは』

『お〜よろしくな！』

それかられいなちゃん中心に
先生の年齢やフルネームを聞いた
先生の名前は
“佐賀野 俊夫”
年は28歳
バスケが大好き…らしい

先生とれいなちゃんとしほとで
少し話をしてあたしとしほは
テニスコートに向かいテニスをした
2時間ほどテニスをしてから
しほとガールズトークってなやつ。

『優羅のタイプっぽいね！
佐賀野先生』
意味深に笑うしほ
『えぇ？！そう？何か軽いし
雰囲気怖いし近寄りがたいよ〜』

『ふ〜ん？そうかな？面白そうな
先生だったけど？』

『あっそれより彼氏とどう？』

なんだか佐賀野先生の話を
したくなくて話題を変えた
知らない方が良いことなんて
この世には沢山ある
あたしはこの気持ちに気づかないで
いたかったよ
こんなに痛いほど好きになるなら