《過去の告白》
あたしの家族は母子家庭
あたしと姉のお父さんは同じだけど
弟は再婚相手の子供
お母さんはバツ②
あたしを悩ませる種はお姉ちゃんだった
お姉ちゃんは同じ学校に通っている
二つ上の先輩にもあたる

お姉ちゃんは毎晩夜遊びをして
中学生の時から問題を起こしていた
その度お母さんはお姉ちゃんを
叱っていた。
あたしは家族みんなが仲良くなって
欲しいという強い願いで
間に何度も入りフォローをしてきた
喧嘩をしなくてもお母さんはお姉ちゃんの事を悪くいい同意を求める
お姉ちゃんはお母さんの事を悪くいう
お互いさまってやつだよね
あたしはあたしが知ってる2人がいて
同情なんてしないしできないから
素直な気持ちでぶつかってきたが
それがいけなかったのか
お母さんは時々弟を連れて
出て行ってしまう
お母さんはいつも言う
『あんたはあいつの味方なんだね』
って。違うよ。味方なんて考えはない
どれだけ伝えても届かない。
そんなことが度々起きているうちに
お姉ちゃんから言われた言葉
『あんたがいなければいーのに』
わかってる…
苛々してたから言った言葉って
わかってるのに苦しくて
なんでそんなこというの?って。
押しつぶされそうだった

中学生の頃お姉ちゃんの軽率な行動で
あたしは男の人と関わるのが怖くなった
そんなことをしていてもお姉ちゃんは
反省もせず夜遊びをしていた

あたしが一番嫌だったのは
お姉ちゃんの男癖。言い寄る男に
体を開きその行為をあたしの布団などですることもあった。
気持ち悪い…それしか思えない
それでも突き放せなかった

あたしが中学2年生の頃から始まり
中学3年生の時にあたしは
自律神経をおかしくして食欲もない
体調が良い日も全くなく
ストレスばかりの生活を送っていた

高校生になり環境も変わり
少しは落ち着いてきたがまた
喧嘩が始まるとなんとも言えない
闇が覆いかぶさる
高校生1年生の後半。またあたしは
体調を崩すようになった

その時話を聞いてくれたのが
森川先生だった
誰にも話せない話を森川先生は
真剣に聞いてくれた
森川先生はあたしに

『優羅はよく頑張ってる。
正しいよ。いつかお姉ちゃんと俺が
話して何かしてあげられればいいな』

と言ってくれた。
あの時のあたしには一つの光にみえた
相談をしてから更に好きになり
好きすぎて周りを見れなくなった
あたしは友達に沢山迷惑をかけていた

こんなんじゃだめだ!と思い
告白をする事にした
放課後先生をある教室に呼び出した

『すいません忙しいのに』

『大丈夫だよ、どうしたの?』

『あたし、あの、先生の事好きなんです』

『…友成さんの気持ちは嬉しいけど
先生と生徒だし友成さんを
生徒以上には見れない。大切な生徒
だし家庭も複雑だけど守るような
立場でいたいんだ。』

と振られちゃったけどあたしは満足
だった。2回目も同じだったね。
思い出にするのに時間はかかっちゃったけど今では笑い話に出来るほど
ちゃんと思い出に整理できている