《芽生えた気持ち》
始業式が終わり続々と皆教室に
戻っていく
退屈な始業式。久しぶりの学校でも
退屈なものは退屈みたい
早くテニスしたいな〜
もう部活は引退しているけど
たまに顔をだす

教室に戻り担任の話を聞き
すぐにHRが終わったから廊下にでた
まだしほのクラスは終わってないか
しほは1年生の頃から仲が良い
同じクラスだったということもあるけど
それからしほのクラスも終わり
部室に向かった

『今日来た新しい先生若いね』

『やっぱ若いのか〜
あたしの列からはボヤッとしか
見えなかったよ〜』

『目悪いもんね笑
教師と生徒の禁断の恋。笑』

意味深に笑うしほ
そう一年生の頃あたしはある一人の先生に恋をしていた
1年生から2年生の始めの頃まで
片思いをしていた
二回も振られた記憶を思い出す
今では笑い話だけどあの時のあたしには
その先生の存在は大きかった