夕暮れの街を、僕と睦月はひたすら走っていた。会社を早退して、初音さんを探している。捜索願いも出したが、まだ見つからない。
睦月は顔色が悪く、焦っているようだった。
「海......俺の責任だ。俺がもっと初音の気持ちを理解してれば、そうすればこんな事態にならなかったのに」
僕もどう返答していいかわからなかった。
「初音がお前にあそこまで真剣だなんて、思わなかったんだよ。最初は面白半分に見てたけど、あいつがあんなに真剣だなんて......」
「初音さんを傷つけたのは僕だよ、睦月」
「海............?」
「僕は結局自分が傷つかないように、今までしてきたんだ。無傷で過ごそうとしていた。でも、それは間違いだった」
人を愛する事はもう無傷ではいられない。傷つかない愛なんてないのだから。しえるに言ったら笑われるかな。
......ちくしょう。
睦月は顔色が悪く、焦っているようだった。
「海......俺の責任だ。俺がもっと初音の気持ちを理解してれば、そうすればこんな事態にならなかったのに」
僕もどう返答していいかわからなかった。
「初音がお前にあそこまで真剣だなんて、思わなかったんだよ。最初は面白半分に見てたけど、あいつがあんなに真剣だなんて......」
「初音さんを傷つけたのは僕だよ、睦月」
「海............?」
「僕は結局自分が傷つかないように、今までしてきたんだ。無傷で過ごそうとしていた。でも、それは間違いだった」
人を愛する事はもう無傷ではいられない。傷つかない愛なんてないのだから。しえるに言ったら笑われるかな。
......ちくしょう。

