月曜日。睦月に会うのがとても憂鬱。


会社に着いたと同時に、睦月が僕を見つけて近づいて来た。


いつになく真剣な睦月の表情。こいつのこんな顔は初めて拝む。


「睦月......昨日は......その」


「海......実は初音が」


「へ?どうしたんだよ」


「初音が......初音が」


いつもの睦月らしくない。顔は青ざめている。


「初音さんに何があったんだ!?」


睦月は言いにくそうにこう言った。


「...初音がいなくなったんだ」