突然.沢村君に手を掴まれて
屋上に連れて来られた。


あの…授業始まるんですけど…。


「ごめん…俺のせいでお前
に嫌な思いさせたな…。
もう.あいつら何も言って
こねぇと思うけど…。
もし…また他の奴らが言って
くるような事があったらすぐに
俺に言えよ。
必ず俺がお前を守ってやるから。」


沢村君…私.本当に
誤解しちゃうよ。


"俺が守ってやるから"


女の子が好きな人に言われて
1番嬉しい言葉。


私なんかに言っちゃだめだよ…。


「ありがとう…。」


それしか言えなかった。


それ以上言ってしまうと
自分の本当の気持ちを伝え
たくなってしまう。


もっと沢村君に触れたく
なってしまうから…。