心と2人きり…。


もう触れる事がないと
思っていた心を抱き寄せる。


「会いたかった…。
すげぇ…会いたかった。」


「私も…会いたかったよ。
あの時はひどい事言って
ごめんね…良く頑張ったね。」


そう言って張り詰めた糸が
切れたように心は泣いた。


どうしょうもない位に愛しくて
愛しくて…強く抱きしめた。


「俺の方こそごめん…。
自分の夢ばっか追いかけて…。
これからはずっと一緒だから
死ぬまで離さないから…。ずっと俺のそばに居てくれ。」


「うん。私ね…心愛がお腹に
出来たってわかった時は本当
に嬉しかったの…。
絶対に産みたいって思ったの。
隼人の子供が私のお腹に居るって
思うだけで幸せだったんだよ。」


「俺はお前にどれだけ感謝
しても足りねぇな…。
心愛産んでくれてありがとう。
本当にすげぇ…嬉しいよ。」


「うん…。」


「心…愛してる。」


「私も…愛してるよ。」