「…………。」


「…………。」


長い沈黙が流れる…。


隼人が見せる苦悩の表情を
私は見守る事しか出来ない…


ただ…隼人が出す答えに私は
笑って頷く事だけを考えていた。


「……心…。」


隼人が決心した様に
私の名前を呼ぶ。


「……何?」


「本当に…待っててくれるのか?」


「そんなに私が信用出来ない?」


「そうじゃねぇけど…。
俺にはお前以外の女は考え
られねぇんだよ。」


ずっと避けていた事が心の
お陰で初めて自分の気持ち
に素直になって考える事が
出来た…。


「…うん。知ってるよ。(笑)」


「そっか…バレてたか。(笑)
俺…離れててもお前の事
ずっと想ってるから…。
お前の事…想いながら頑張
るから…。
心…俺…イタリアに行って来る。」