クリスマスイヴの夜。


俺は綾瀬にちゃんと想い
を伝えるつもりだった。


自分の気持ちを抑える
のに限界が来ていたんだ。


どうしてあの時…俺は
コンビニに行ったんだろう。


行かなければ詩織と
会う事もなかったのに。


俺はどうしても詩織を
突き放す事が出来なかった。


あの日の夜もすぐに
綾瀬の家に向かった。


綾瀬の部屋の明かりが
ついていた事にホッとした。


会いたい…。


綾瀬の家の前から
メールを打つ。


昨日…俺に会いたかったって
言ってくれたお前に俺から
ちゃんと想いを告げたかった。


ずっと好きだったお前に。


何度も電話を掛ける俺にお前は
一度も出てくれる事はなかった。


俺達これで終わりなのかよ?


イヴの日の俺の行動が綾瀬の中に
大きな傷を残したんだよな。


ごめん…。


でも俺…お前の事
諦められねぇよ。


お前に会いてぇよ。