クリスマスイヴ。


今日も幸せそうな
カップルでお店は満席。


開店前…。


昨日の事があって梓さんと
顔を合わすのが恥ずかしい…。


「あの…昨日はごめんなさい。」


「若いっていいわねぇ♪
羨ましいわ!!」


っておどけて…急に真面目
な顔をして話してくれた。


「心ちゃん…隼人の事好き?
あの子は心ちゃんと会って
変わったわ…。
もちろんいい意味でね。
前は家にも帰って来ないし
心ちゃんも知ってる通り口数の
少ない子だったから…。
ほとんどあの子との会話
なんて無かったのよ。」


「………。」


私は初めて沢村君と会った日
の事を思い出していた。


「でも今は違う。母も言ってたわ。
心ちゃんのお陰だって…。
今なんて父の居る本店の方にも
顔を出して手伝ってるみたいなの
もちろん雑用だけどね(笑)
本当.前には考えられない事よ。」


梓さんの目が涙で光っていた。