「ごめんね…。私のせいで…。」


沢村君の背中に話し掛ける。


「別に気にしてねぇよ…。
姉貴の小言はいつもの事だし…。」


「でも…誤解されちやったから。」


「誤解?…お前は嫌なんだ?」


「……そう言う意味じゃ…。」


私は構わないよ…。


沢村君となら誤解された
って構わない。


だって…私は沢村君が
好きだから…。



「あのさ…明日…店が終わって
からでいいから…。
俺と一緒に居てくれないか?」


「えっ!?」


「クリスマスイヴ…俺は
お前と一緒に居たい…。」


「……特別な日なんだよ!?
私なんかと一緒に居てくれるの?」


「……私なんかじゃねぇよ!!
お前だから一緒に居たいと
思うんだよ!!」


「……ありがとう。
私も一緒に居たい…。」


今日.初めて沢村君が
笑ってくれた。