「昨日ー、おかんから急な買い物頼まれちゃってさ?ごめんね?」


「あー、いいよ。」


「今日、土曜補修、午前で終わるじゃない?その後、また「ごめん、今日は僕、用事ある。」



カラオケ行かない?


その、荻野の声に重ねた。


荻野は有無を言わせない性格だ。
いつもは、それになんとなく付き合って、流されてきた。


でも、今日、僕には先約があった。


「そっかぁ。」


荻野は珍しく、その後、ぎゃーぎゃー言わずに昨日のMステの話を始めた。