え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎

母さん……



ごめん……



ごめん……




思い出はないわけじゃなくて、蓋をしていた。



母親らしいことを殆どしてもらえたことはない。



でも、確かに僕の母さんだったから。




悲しんだら負けだと思っていた。



母さんはズルい。


散々、僕をほったらかしといて、こうやって、僕の心を大きく揺さぶる。



「僕、もっと何か出来たかもしれない。」




たまに帰ってきたときは花を生けていた。



今思い返すと兄貴はその花が枯れるまで、黙って水を変えていた。



もしかしたら、母さんと何か話したのかもしれない。