え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎

母さんは笑っていた。



こんな、笑い方したんだ。



そっか。




うん……





「来てくれてありがとう。でも、今はちょっとごめん。」




僕はそう言ってみんなの前を離れた。




ああ、母さん。



久しぶりに見た母の顔は。


白くて。




なんだか事故に遭ったとは考えられない。

ただ、やはり身体は所々傷があるのだろう。


真っ白な箱に収まって、顔から下は見えなくなっていた。


僕はただ、箱の中の母さんをじっと、見ていたーーー。