え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎

「裕ー、起きろ。」



兄貴は翌朝、床にへばっていた僕を蹴り飛ばした。


「なぁに情けねー顔してんの?制服着たら下降りてこい。」




外を見ると、朝はとっくに終わって日はもう傾いていた。


ああ……



線香の香りだ。




下の階には見知らぬ人がたくさん居た。