え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎

ドアを閉めると、足の力が抜けて床にへばりこんだ。


朴を床につけると、ちゃんと冷たさを感じられて安心した。

僕はちゃんと人間だ。

でも、僕は…母さんの死さえ感じられない欠陥品だ。



おかしいなぁ。


春華とキスしたときはちゃんと、僕にも心があるような気がしたのに。



「助けて……」





春華。



もう一度。



僕に生きていると、教えて?


下からは親父と兄貴の話し声が途切れ途切れ聞こえた。