え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎

親父ときちんと話すのいつぶりだっけ?



いつも挨拶くらいはする。



でも、もう最後に何を話したかさえ覚えていない。



「裕、座れ。」



固まって動けない僕を陽が促す。



嫌な予感がして、ギシギシとしか歩けなかった。



カチコチ……




リビングに乾いた時計の音だけが響く。



僕と陽は硬い椅子に腰掛けて親父の言葉を待った。