うん……



そんなこと……言わないでよ。



「俺ねー、裕が別れたって聞いて、奪ってやろうとか考えちった。」


陽はいたずらっ子みたいに笑う。



「少し、だけね?でも、やっぱり出来ね。」


裕はじっと、私を見た。


私もじっと見つめ返した。


どうしたらいい?
私……どうしたらいい?


涙がまぶたを乗り越えてこようとしたその時だった。


あはは



小さい子が私と裕の間をかけていった。


お母さんの、ショウくん!あんまり遠くに行ったらダメじゃないっていう声がする。



なんだかあまりにも場違いすぎて、どちらともなくクスクスと笑った。