え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎

「春華……」

公園に入ってすぐのベンチのところに陽はいた。

陽は少し困ったような笑みを浮かべていた。


「どうして?」


「今日、春華の高校午前放課だろ?だから……」

陽はそこでためらうように口をつぐんだ。

「だから?」


私は先を促す。

「だから……奪いにきた。」


「え……」


「というのは冗談。」


陽の困ったような笑みはもうなかった。