なんとなく、好きじゃい、と感じた笑いが今は何故かこんなにも胸を締め付ける。



「じゃあ、また月曜日!朝、駅まで一緒に行ってもいい?」


“駅まで”その表現は明らかに今日のことを気にしてのものだと思う。


「うん、またね。」

彼女に背を向けて歩きだす。
僕は彼女に、上手く笑えただろうか?

電車がホームに滑り込んでくる。

昼間の車内は空いていて、僕は角席にすわって、耳にイヤホンを突っ込んだ。



大好きなミスチルさえ、今は歌詞の断片しか入ってこない。