放課後音楽室


「まさか、慧に限ってそれはないよ」

「えー、そうかなぁ」

「そうだってー。」

てか、好きならあんなこと言わないでしょ。

慧は、幼馴染み。
それ以下でも、それ以上でも、ないよ。

「あたしは、あんなかっこいい幼馴染みがいたら好きになっちゃうなぁ。」

かっこいい…?

「かっこいい?慧が?」
私はきょとんとする。

「結彩ってさ、なんかさ、ばかなの?」

「いきなりばかって、ひどいですね。」

「だってさ、ふわふわな茶髪を片耳にかけて、真っ黒な大きな瞳に長いまつ毛。
ぷっくりした唇と、スラッと長い手足。」

「それに笑った時のあのえくぼたまんない…」

沙織はうっとりしながら話す。

そんなに言うほどかっこよかったかな?

近くにいすぎてわからないや。