日向side



高梨『ひゅーがくーん!❤️今日、一緒にお弁当食べよう❤️』



来たよ。こうゆうの。
毎日毎日よくやるよ。
あきれるね。


日向『ごめんね?わかと食べる約束してるんだ。』(^_^)ニコッ


高梨『えー。じゃあまた今度ね?』


高梨はすごすごと帰っていった。


俺は海東 日向(かいとう ひゅうが)
まぁ基本、女子は嫌い。


うざいから。

でも。外面はいい。
演技だがな。


俺がそんなことを考えてたら、


若菜『ひゅーくん!お弁当食べよう!』


ちょこちょこと走ってきた幼なじみの若


日向『あぁ。屋上行くぞ。』



若は嬉しそうに頷いた。


屋上に着いて、
若の第一声。


若菜『ひゅーくんて好きな人いる?』



…は?



日向『……え。なんで。』



若菜『……やっぱ気にしないで?』


そういうと若菜はお弁当を広げ、食べ始めた。


そう。俺は好きな人などいない。


恋愛とかそーゆーのに興味はない。


だから女が媚びってうるせーのも嫌い。


演技はしてるけど。


この前、友達と話してたんだけど、


〜おととい〜

駿『お前さー、なんでそんな外面いいのに内心そんななんだよ笑』


こいつは幼なじみ兼親友の
富丘 駿(とみおか しゅん)


日向『あ”?だって、うぜーだろ?
なにかと色々言われるより演技していい子演じてだほうがいいんだよ』


駿『あーそー?女が媚びって来るのは別にいいんだ?』


こいつバカ?


日向『んなわけねぇだろ。きもい。』



駿『……じゃ、彼女作れば?』


は?無理無理。恋愛とか興味ねぇって。


っていう会話してたら、


クラスメートの男子何人かが


友達a『偽彼女作ればいーじゃん?』


駿『……偽彼女?』


友達b『あぁ。女が近寄ってこないようにするための彼女。
まぁようするにただの道具。』



友達c『たまにいるんだよ。
モテるやつはめんどいからって、
偽彼女作るやつ。』



駿『…へぇ。そんなのあるのか』


感心すんなアホ。



日向『…でも、なぁ。』


友達d『いーじゃん。彼女っていう存在だけだぜ?デートとか、恋人らしいことはしなくていいの。ただ置いとくだけでな』


俺は、いい考えかもしれないと思った。



若菜『……ーくん?ひゅーくん??』


俺は我にかえり、


日向『…な、なに?』



若菜は 『いや。ぼーっとしてたから』



日向『あー、うん。』



……よし。


日向『……なぁ。』



若菜『なぁに?ひゅーくん。』



日向『俺と付き合ってくれない?』



若菜『……へ?』



……突然すぎて状況がのみこめないっぽい若。


やっぱ急すぎたか?

だめだよな……



日向『…ダメならいいんだ。
変なこと言ってごめん。』



若菜『そ、そんなことない!
私、ずっとひゅーくんのこと好きだったんだから!!』



……え。
若が俺を好き……だと?


若は俺のこと恋愛対象で見てないと思ったから偽彼女におくにはぴったりだと思ったのに。うそだろ。


日向『…あ。うん。あ、ありがとー』



若菜『今から私とひゅーくんはカレカノって事だよね!夢みたい!!✨』


後戻りはできねぇな。


俺は夢であってほしいね。


日向『そ、そーだね…』