世那とカレカノになってから、オレは無意味なケンカはやめる様に心掛けてきた。


だがそれまでは因縁つけてきた不良を返り討ちにしたり、街でぶつかったヤツを殴ったりしていたせいで、オレの敵は数え切れない位多い。


つき合って7ヶ月経ってもオレにケンカ吹っ掛けてくる輩は前と比べたら減ったがまだまだいて……今回みたく、仕方なく相手する事も多々有り。


それが世那にとっては嫌らしく、こうやって手当てされる度にプリプリ怒られるオレだった。


「よし、手当て終了!!」


今回の手当てを終えた世那が、救急箱をパタンと閉める。