オレのとんでも発言に目を丸くした世那が、その状態のままオレを凝視。


「お前からチョコレート貰いたかったから、頑張ってケンカしない様にしてたけどさ。これ思った以上に大変だったんだぜ?世那」


「あ、あの力也君………」


「だからさぁ……チョコの他にも、何かくれたっていいと思うんだわ」


ニヤリと机に座らせた世那にイジワル風スマイルを向けると、サーーー…ッと世那の顔から血の気が引いた。


自分の身に危険が迫っている事に、ようやく気づいた様子。


「わ、私帰らなきゃ………っ」


「ダメ。んな簡単に帰らせねぇよ」