「…ごめん。もう決めたことだから。他のクラスの人には、言わないでね」 「そ、それはいいけど…」 そうしてクラスのみんなの視線は、廊下へと向けられた。 そこを通って隣の教室に入っていく男女。 その男の方は、マナ君。 「ほんっとにあり得ねぇよな、羽瀬のやつ」 「あたし達の桜ちゃんをこんなに傷つけて!」 「え、ちょ、みんな…?」 私別に傷ついてなんか…。 ………。 傷ついてる、か。 ハハ…。 ただ気にして無いように振舞ってるだけ。 要はただの強がり。