ちょっとそんなマナ君に腹が立って。 【だったら何?】なんて可愛くない返事をしてしまった。 【バカじゃないの】 マナ君からのその一言に、私の中で何かが音を立てて崩れていく気がした。 既読をつけたものの、返事はしないで携帯の電源を切った。 もう、無理だ。 「…最後、だったのにな…」 最後くらい、マナ君との思い出が欲しかったのに。 「ねぇもう…時間がないんだよ…」 私は4日後の水曜に、日本を出る。