「美春?何を言ってるの?港さんよ!」


「み、、、な、、と、、さ、、ん?」


「美春、、、。」




ガラガラッ




「朝日さんが目を覚めたようですね!」



そう言って医者と看護師が入ってきた。


「先生っ!美春が、、、、。」


「、、、ちょっとすみません。」


そう言うと医者は、美春の横につき


「自分の名前は覚えてますか?」


「な、、まえ、、朝日、、み、、美春」


「ここはどこか分かりますか?」


「病院、、、。」


「、、、お母さん、そして港さん。すみませんが診察室へ来て頂けませんか。美春さんについてお話が、、」


「、、、、、分かりました。」


「美春。お母さんと港さん。ちょっと先生とお話あるから、、」


「、、、わか、、った、、、。」


そう言うと、港と美春のお母さんは先生と診察室へ、行った。








「えー。美春さんについてなのですが、、」


港と美春のお母さんは、先生の顔を見つめた。


「基礎的なことはどうやら覚えているから、、短期記憶喪失の疑いがあります。」


「短期記憶喪失?」


「はい。短い間に起こる記憶喪失です。トラックに跳ねられたときに、何か脳が起こってしまい、記憶がなくなったと予想されます。しかし、もしかしたら長期記憶喪失の疑いもあります。」


「じゃ、、じゃあ、、港さんを覚えてないのは。」


「そうですね、、、。記憶喪失で、、、。」


「ですが、、完全に記憶がないことではありません。いつか蘇る可能性もあります。」


「、、、そうですか、、、。」


「辛いと思いますが、優しくお話してあげてください。」


「わかりました、、、。」


美春のお母さんと港は、診察室を出た。


「…。美春、、、。」


「港さん、美春は絶対覚えているはずよ。大切な人なんだから、、。」


「、、、。」


「港さん、私は美春の病室に行くけれどどうする?」


「一度、家に戻って美春の物取りに行ってきます。」


「……そう、、。分かったわ。じゃあまた後でね。」


そう言って美春のお母さんと港は別れた、、、。