琥珀に手をつないでもらったおかげで、なんとか出口までたどり着くことができた。


「結構怖かったな」


「うん…夜眠れなくなるかも……」


「その時は一緒にーーん、東がでてきたみたいだぞ」



「よ」


「早かったね」



「ここの構造も演出もすでに知っていたからな。ついでにアンドロイドの動作チェックしてきた」


「職業病……」


「趣味だよ。……ん」



東の視線が少し下にずれる。



「……?……あっ!」



そ、そういえばまだ琥珀と手をつないだままだった……!


あわてて手を離す。



「……」


「……」


「……?どうした二人とも。」



これは……かなり恥ずかしい…




ーーそれから一通り目に付いたアトラクションに乗った。


東は琥珀の強引な誘いをクールにうけながして、結局一つも絶叫マシンにら乗らなかった。


待ち時間中は、随時作動するファーストロイドのロボットの動きを観察してたらしい。


……一応、東なり楽しんでいたみたい。


「少し休憩しようか?ちょうどフードコートあるし」


「ああ、そうだな」


「席も開いてるしな」


「二人とも何か食べる?買ってくるよ」



「俺はホットコーヒーで」



「俺はーー」



「琥珀は炭酸以外ね」



「うむ」



「炭酸は飲めないんだっけか」



「飲めないことはないんだが、あまり好きになれなくてな。それ以外だったら別にどれも同じだ。味覚ないからな」




「」