「うわぁ……シャレにならないレベルになってきちゃったな……」
目の前のATMには、思いのほか悲惨な値が表示されていた。
そろそろ真剣に、新しいアルバイトを探さないとマズくなってきたかもしれない。
「……はぁ」
深いため息を一つ落として、かかとをひるがえす。
ついでにマガジンラックから、何冊かアルバイト情報雑誌を引っ掴んでいく。
「アリガトウゴザイマシター」
聞き慣れた無感情な定員の挨拶を背中で受け止めて、トボトボとコンビニを後にした。
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