甘い果実~妖な君と恋紡ぎ~

「んっ、は、はなしてっ!」
そう勢いよく言う。

「はあ、うまかった。おい、お前俺の餌にならねえ?」

「は、はあ!?餌っ!?何言ってんのですか!?てか、ヴァ、ヴァンパイア!?でございますか!?」
焦りすぎて自分でも何言ってんだ自分みたいな感じになりつつ反応する。

「俺はヴァンパイアの中でも数少ない純潔のヴァンパイアだ。この国に来てから血をすってなかったからな、腹が減って倒れちまった。正直、血をすうまでは誰でも良かったんだが、お前の血をのんで気が変わった。お前、俺の嫁になれ。」

と、とんでもなくえらそうに言う目の前のイケメンから逃れる方法を探しつつ、男のこの世のものとは思えない美しさに見蕩れる。

「絶対、俺のものにするから。」
そう言って私の首にキスマークを残しあいつは去っていった。


これがあいつと私の最悪な出会い。