カカオ51%恋愛



仲のいい女の子にはスノーボールを作って、可愛くラッピングした。


皆の反応も上々。


そろそろ林君を迎えに行こうかな、なんて席を立った瞬間。



「おー、立花!チョコくんね?」


いきなり話しかけてきて、最後から二つ目の袋を奪ったのはクラスの男子。


比較的、仲のいいやつだ。



「なにー?一個も貰えなかったの?」


からかうように言ってやる。

「一個はあるよ、義理チョコだけど。なぁ、だから可哀想な俺に一個恵んで?」


掌を合わせて頼む彼。なんだか可哀想だ。


「しっかたないなー。味わって食べたまえ」