「あんたも不憫ね」 気の毒そうに私を見るマキちゃん。 「でも、そーゆーところも好きなの」 林君を想像するだけで、口からぐへへへと声が漏れる。 「アンタも一途よね」なんて気持ち悪そうに見られたって傷つかないよ。 それに、林君はその容姿からモテモテだ。 私じゃない女の子からもたくさんもらうんだろう。 別に私からのチョコなんて無くても気づかないと思うし、そもそも彼はそんなの求めてないと思う。