大嫌いなアイツの彼女になりました。






 純香ちゃんの後輩はとても驚いたように目を見開いて丸くさせた。


 俺はふふっと笑う。

 この子、リアクション大きいなぁ。



「うん。勘違いさせちゃってごめんね?純香ちゃんの彼氏は、俺よりもっといい男だよ」


「そうなんですか?あなたよりいい男なんているんですかー!!見たいなぁ」


 そう言いながら純香ちゃんの後輩は何故かニヤけていた。

 どんな人を想像してるんだろう……。


 そう思いながらその子を見つめていると、

「おい、ヤマっち!!逆ナンしてないで働け!」

 と言うことが受付から聞こえてくる。



「げっ、やばっ!」

 純香ちゃんの後輩はそちらを見て顔を引きつると、「じゃあ!」と言って走って行った。







「……これからどうしよっかなぁ」


 俺はそう呟きながら、カラオケ店を後にした…………。




















~純香side~