「……本当の理由は〝復讐〟なんかじゃないって、あたしは思うけどな」
みおのその言葉が、胸に突き刺さった。
あたしが望月相馬と付き合った、本当の理由?
復讐以外に、付き合った理由がある?
普通、こんなことを言われたら、驚いてもっと頭の中は混乱するはずなのに、何故か素直に受け入れている自分がいた。
「よーく考えなよ」
「う、うん……」
その言葉を最後に、みおは電話を切った………。
「……本当の、理由……」
気付けば、あたしはまた、望月相馬にもらったネックレスを手にしていた。
「…………。」
ふと、思い出したのは、小学生の頃の苦い思い出だった。
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