涼「‥‥次、俺」







鈴井君が一歩前に出てそう言った












鈴井は魔法陣の前に行くと、大きく息を吸った











精神統一、ね‥‥










徐々に鈴井君の魔力が一つになって行く












そろそろ、ね・・・・・・・













涼「‥‥‥‥我に宿りし力よ。今、我の願いを届けたまえっ!」












ピカッ!!!!













朱花や潤の時と同様、明るい光が放たれた













ゆっくり目を開けると、そこには‥‥











朱「‥‥鶏さん?」











鶏のような魔物がいた













雫「‥‥‥‥いいえ、違うわ」











玲「‥‥バジリクスだ。」










睨んだ者を即死または石化する瞳、王冠のような鶏冠、猛毒の血を持つ蛇の王。自分の住処を砂漠に変えてしまう恐ろしい魔物‥‥。







こんな大物がここで見れるとは‥‥











朱「バジリクスッ!?涼雅すごいっ!!!!」










潤「流石涼雅っ!」












涼「‥‥別に」











鈴井君はそっけなく応えたものの、顔はいつもより嬉しそうに緩でいる







きっと嬉しいのね







さて、次は‥‥







玲「‥‥俺がいく」







やっぱりね