ガチャ





雫「はぁ、どうしようかしら?」






これから一緒に暮らしていくのなら、早めに鈴井くんと仲良くならないとね






雫「…さて、片付けなくちゃね」






私は鞄の中に入れてきた洋服などをクローゼットにしまった







それにしてもクローゼットも大きいわね






たくさん洋服が入っていいわ







コンコン




玲「俺だ。」



雫「周くん。どうぞ」




ガチャ






玲「鍵、渡すの忘れてた」






そう言うと周くんは私に鍵を渡した





雫「ありがとう。」







玲「いや。……涼雅のこと、あんまり気にすんな」






雫「へ?」







玲「あいつ、悪い奴じゃねぇから」








雫「フフフッ、大丈夫よ。私の周りにも女嫌いの人がたくさんいるから。心を開いてくれるまで待つわ」





玲「そうか。」





雫「ええ。周くんは優しいのね。」






玲「っ、別にそんなんじゃねぇよ。」






雫「そうかしら?」






玲「そうだ。じゃ、俺やることあるから」







雫「引き止めちゃってごめんなさい。お休み」







玲「あぁ。」







周くんはそう言うとすぐに部屋を出ていった