朱花
「今日から本格的に魔法戦士と魔法使いの授業始まるね!」




「そうね。楽しみだわ。」



ご機嫌な朱花と一緒に登校しながら、私達はそんな会話をしていた






「おはよう!!」




元気よく教室に入ってきた潤。双子は両方ご機嫌みたいね。





朱花
「そう言えば、雫ちゃんの武器ってなーに?」




あぁ、そう言えば言ってなかったわね。




手を前に出し、心の中で桜鬼と呼ぶ。





シュッ




朱花
「うわ~!!凄い綺麗な剣!!なんて名前なの?」






「この剣は、桜鬼って言うの。」




「桜鬼……。カッケー!!!」





目をキラキラさせながら桜鬼を見る2人。




朱花
「触ってもいい?」





「ごめんなさい。この剣には契約主である私しか触ることが出来ないの。」




潤・朱花
「契約主?」




玲哉
「契約主は自分の武器と、自らの血で契約した者のことを言う。」





周くんが無表情で双子に説明をしてくれた





朱花
「じゃあ、それ以外の人が触ると?」






「無事ではないでしょうね。この桜鬼ならさらに。」




ゴクンッと唾を飲み込む2人。





「桜鬼はね、持ち主の血で発動する特殊な剣なの。だからきっと……触れたら最期、桜鬼に食べられてしまうわ。」




血と肉を欲するこの剣は、まさしく鬼。



美しい見た目とその鬼のような恐ろしから付けられた名前だ。