地平線の縁に立つと、



強く風が吹いた。



光を浴びる芽のように



上を向いて瞼を下ろした。



軽く飛ぶと、



耳に



バサバサ…



と羽音が聞こえ



風に乗ったところで



瞼の向こう側の光が消えた。