「カルドーレです。よろしくお願いします!」
同じ希望者と言っても私は身をひくから深く考えなくてもいいよね。
それよりもラナさんも希望者だったんだ。目の前の二人もそうだしラナさんも容姿端麗だから見られるだけでなんだか照れてしまう。
「それにしても、もう一人は大丈夫なのかなー」
カリーナさんは自分の隣の空いた席を見てそう呟くように言った。それは具合を悪くしたラナさんのことだろうと気づく。
「聞いた話だと熱が少しあるだけだってさ。面談の後すぐに出すなんて体弱いんじゃない?」
ズバズバと会話を繰り広げる二人には曖昧に笑って返すしかできない。
メイさんも後ろで困ったように笑ってるよ。
――その後、料理が運ばれてきて夕食が始まっても二人の会話は盛りあがる一方で。
慣れないメニューにあたふたしたけれど、夕食はとてもおいしいものだった。
***
「お部屋に入ってもよろしいですか?」
夕食を終えて部屋に戻って少し経った頃、ノックされた扉を開くとラナさんが立っていた。
メイさんは毎日行われるという報告のために席を外していたため、てっきり彼女かと思ったために少し面食らう。
首を傾げて立っているのを見て急いで部屋へと招いた。
「今日はご迷惑をおかけしてごめんなさい」
二人でソファーに座ると、ラナさんは眉を下げた表情でそう切り出した。
部屋に設置された蓄力石の光に照らされる頬は赤みがひいているようで、どうやら熱はおさまったみたい。
「いえ。具合は大丈夫ですか?」
「おかげさまでよくなりました」
私の方を向いてにこりと笑う姿がとても可愛いくて、年が近そうな感じに姉か妹がいたらこんな風に話せるのかなと少し憧れる。
笑顔に和んでいるとラナさんは真剣な表情になって私を見た。真剣な表情も絵になるなぁと思うと同時に、何か失礼なことをしたかと心臓がドキドキしてくる。
「一つお聞きしたいのですけれど、私が熱を出した時に回復能力を使われました?」
回復能力という言葉に鼓動が速くなっていく。
確かに力を使ったのは私だけどよけいなお世話だったのかな……。
頬を流れる感覚にまたやってしまったと思う。本当にこの体質をどうにかしたいよ……。

