涼には、通じなったらしい
そのまま、抱き寄せられる。
そして、腕に包(くる)まれたまま
耳元で色っぽい声とともに質問(という名の尋問)される
「放っといて悪かったな。
で?なにが知りたいって?」
「え?えーっと?
別になんでもない、です」
うっかり、視線が横に動いたのは見逃して欲しい
「なんか聞きてぇこと
あんだろぅが」
「いえ。別に全然ないです。
はい!」
「んだよ?
俺とは話したくねぇってか?」
「え!そんなことないよ!」
「じゃあ、いえ。
テメェが何考えてんのか知る権利あんだろ」
「えーー。
じゃあ、翼龍の由来知りたい、かな?」
「んで、疑問形なんだよ。」
「さ、さぁ?」
「なんか、隠してんじゃねぇのか?」
「え?ないよ!」
「じゃあ、なんでききてぇことが疑問形になんだよ」
「う、うっかり独り言聞かれて恥ずかしくて頭まわんなかったの!
そ、それにこんな体位だし?」
そ、そう。
改めて見ると、めっちゃ恥ずかしい
涼の腕の中に抱き抱えられているんだから


