【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~




涼には、通じなったらしい





そのまま、抱き寄せられる。


そして、腕に包(くる)まれたまま

耳元で色っぽい声とともに質問(という名の尋問)される



「放っといて悪かったな。

で?なにが知りたいって?」



「え?えーっと?

別になんでもない、です」



うっかり、視線が横に動いたのは見逃して欲しい



「なんか聞きてぇこと

あんだろぅが」


「いえ。別に全然ないです。

はい!」



「んだよ?

俺とは話したくねぇってか?」




「え!そんなことないよ!」



「じゃあ、いえ。

テメェが何考えてんのか知る権利あんだろ」




「えーー。

じゃあ、翼龍の由来知りたい、かな?」



「んで、疑問形なんだよ。」




「さ、さぁ?」




「なんか、隠してんじゃねぇのか?」




「え?ないよ!」



「じゃあ、なんでききてぇことが疑問形になんだよ」




「う、うっかり独り言聞かれて恥ずかしくて頭まわんなかったの!

そ、それにこんな体位だし?」




そ、そう。


改めて見ると、めっちゃ恥ずかしい

涼の腕の中に抱き抱えられているんだから