【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~



ワタワタしながら必死に言葉を探す。


でも何もおもいつかないよう(泣)


困っていると、悠貴が皮肉そうに笑みをもらした




「よう!久しぃやん。涼」


ん?涼・・・


三秒ほど固まって、パッと振り向くと


黒いシャツに、ジーパン姿のモデルのような涼がいた。



時計を見ると待ち合わせ10分前だ

うん。さすがだ。

きっと、


(注意、イメージです!)


『待った?』
って、あたしが駆け寄る


『ううん。今来たとこ。』

爽やかな笑顔で答える涼

『じゃあ、いこっか。』

そういって、手を繋ぎ

『うん。』


あたしが明るく返事をするっと。





こういう展開!?


うわぁーもったいないことしちゃったかも



クソー


あ、いけない いけない



言葉づかいが悪くなっちゃった



パッと意識を戻す



「おい。なにしてんだ

こんな、堂々とナンパか?

ドラゴンのトップが?」



涼が、言葉に苛立ちを込めて低い声で言う


あああ、誤解してる

たまたま、居ただけでしかも紅髪達も居るのに