「ふふ、ありがとう。
それにしても、そっか
そっかぁ。」
つい、面白くてテンションが上がってくる。
彼女居ないのかー
ふふ、一応スペシャルな彼氏もちだもんね。
あたしは。
・・・あんなにカッコイイひとが彼氏とか信じられないけど。
微妙に優越感がある。
「にやけてんやん。さな」
と、悠貴に言われてさっと顔を戻す。
き、気をつけないと
さっと、青ざめる
ちらっと紅髪を見ると眼があった
「そっかって、てめぇと違ってモテねぇわけじゃねぇから。」
にやけたあたしをみて、呆れたように紅髪が訂正してくる。
チェッ
頭の中で指で音を鳴らす。
決めポーズもわすれない
そんな、意識を飛ばしたあたしをみて
苦笑しつつ紅髪がクルッと後ろを向く
「まぁいいや。悠貴様先に行ってますね。
じゃあな。・・・さな」
紅髪までもが呼び捨て!?
しかも、かなり自然に。
ちょっと、ちょっと
こっちが照れるじゃん!
そんなことを思いつつ
ほてった、顔を軽く触って冷ますようにしながら
人混みに紛れる紅髪達三人組の背中を見送ったのだった。
・・・あれ?
ってことは悠貴と二人っきり?
あたしピンチ?


