「ほら。メンバーってだけなら、
さな じゃなくてもええやろ?」
悠貴いいこと、いった!
と、拍手喝采したいくらいだ。
こんな、拘束されたままじゃなきゃね。
「チッ。俺の女にてぇだすんなら
覚悟できてんだろ。
悠貴。」
お、俺の女
俺の女っていった。
どうなの?
小説のヒロインみたいに
絶対的に愛されてたら嬉しいんだろうけど・・・
所有物、って印象だしな。
喜ぶとこ?
こんなとこで悩むのは、
数ある主人公でも
あたしくらいじゃない?
「なぁ、悠貴くん。
そんなに、俺と対戦したいのかい?」
あれ?涼そんなキャラだった?
あたしが、ボーッと考えてたら
いつのまにか、二人で挑発しあっていた。
もちろん。
あたしは机の上に放置され中。
悠貴は、涼と向かい合って立っていた。
「まさか。
いくらトップ張ってるっていっても
昔の漫画みたいに一番強いわけじゃないよ。
それに、涼くんに敵うはずないじゃないか。」
ニコニコしてるのに、さっきより
雰囲気があやしい。
なにが、あったの!?


