「直?なんで、?」 とぼけた顔をする美紀 いつもなら、可愛いとおもってたと思う。 でも、今はあたしの苛立ちを増幅させる。 気づいたら パチン 美紀に平手打ちしていた。 「あんたなんて、だいっきらい。 とぼけた顔して、内心馬鹿にしてたんでしょ。 ああ、こいつも涼狙いだなって。 だから、ばらしたんでしょ? 涼にあたしの気持ち。 あたしが嫌われるの分かってて! 友達だって近づいて、最低。」 涙があふれてくる。 まともに美紀の顔、見れない。 「え?」 と、いう美紀のか弱い声が聞こえた。