【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~

そして、二人で帰ってくる

備品はなるべく壊さない。

この 3つがルールのようだ。

ドキドキしながら、涼をみると

「いくぞ」

と、いいながら歩き出す。

あたしは、そっと繋いでもらえなかった手をみて

ブンブンと顔を振った。

それから、小走りに涼を追いかけた
















まずは、理科準備室だ。

ここは、理科室だから、教卓の方の横についている

ドアを、開けてみる。

見回しても、どっきりグッツは、なにもない。

ほっとして、涼を振り返る。

・・・ギャー

と、声にならない声を挙げて、端の戸棚まで涼をみたままさがる。

そこには、スマホの光をライトモードにして

顔の下からあてている