やっとの思いで、つけおわると

バイクに乗る


豪快な音をたてて

走り出した。


曲がるとき傾ける身体が


アトラクションみたいだ。

心地のよいかぜに酔っていると


いきなり音がふくれあがった


涼を護衛するかのように

たくさんの単車が

あたし達を

かこんで 走っている

あたしのために、速度はあまり出していないが

こんなに囲まれていると

少なからず、怖くて

涼にしがみつく手を

強めてしまっていた