「それで、何でそんな急いで来たの?」
目の前にいる梓があたしに尋ねてきた。
北野梓。
あたしとは幼稚園の時からの付き合いで、一番の親友。頭も良くて、あたしとは違ってこの高校にも余裕で入った天才ちゃん。そして、とても優しくて美少女。
何でも分かってくれる梓のことをあたしは心から信頼してる。
「聞いてよ~またあいつだよ。」
「あ、島崎君ね相変わらず仲のいいこと。」
「いや違うって……ほんと迷惑なんだから。」
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事件は昨日の夕方までさかのぼる。
あたしは家で何気なくカレンダーを見ていた。
そこで気づいた重大な事実。
え……?待って!テストまであと1週間しかない。