兄弟戦争




しょっちゅう女と出掛けてんじゃん。


告白だって数えきれないほどされてるんじゃね?


あいつと勝負だなんて最初から負けが決定してるようなもんだ。


「負け戦でも楽しめば勝ちだよ、秋斗」


負け戦、ね。

優勝目当てとかじゃなく、あくまでもゲームを楽しもう、というわけか。


いやでも

「女と関わるんだぞ?めんどーだろ。つーかお前普段女子と話さねーだろ。大丈夫なのかよ?」


千絋が女と話すところなんて滅多に見ないけど。


「んー大丈夫じゃない?」

うおー適当だな、こいつ。


本当に俺の双子かよ?



「勝負事は人数多いほうが楽しいよ、秋斗も参加しよ」


「いやだっつの」


何度誘われても俺は嫌だ。

めんどくさいことは大嫌いなんだよ。



「頑固だなー」

「言ってろ」


「俺、優のとこ行ってくる」

「ん」


優のところに行くという千絋にひらひらと手を振る。




この時俺は思っていなかった。


優のゲームを拒否してた自分がまさか、ゲームに参加することになるなんて。