どんなゲームなの?と俺の弟が聞くと、一番上の兄貴は
「僕達兄弟の中で一番モテる奴を決めるんだ!」
と微笑みながら言った。
「勝負期間は一年間。毎月テーマを決めて僕達で競うの。例えば、バレンタインのチョコの数だったりとか、女の子と遊ぶ回数だったりだとか」
……なるほどね。
兄貴には悪いけど、俺はあんまり興味がわかなかった。
昔から兄貴のゲームに付き合ってきたけど、さすがにこれはなーって思うわ。
俺モテたい願望とか特にないし。
まずは軽く断ろうと考え、口を開こうとするとめんどくさがりな秋斗が「俺はしない」と先にすっぱり断った。
それを追うように千絋もリビングから出ていく。
二番目の兄貴はまたゲームしてんのかケータイいじってるし、俺、どうしよ。
そう思ってたのもつかの間、二番目の兄貴も一番目の兄貴とのさっさと会話を終わらせ、リビングを出ていった。
残ったのは俺だけ。
「俺も行くわ」
兄貴には悪いかなと思いつつも、俺もリビングを出た。
みんな、ゲームについてどう思ってるんだろ。
俺はゲーム説明をする兄貴のある言葉に引っかかった。
俺はゲーム好きの兄貴の元へ向かった。
欲しいもの、いっぱいありそうだもんな。
しかし兄貴は提案されたゲームはやらない、と断言する。
アイドル育成ゲームをする兄貴に背を向け、俺は部屋を出た。
やっぱり兄貴の言葉が気になった。
「優勝者には、負けた奴が優勝者の欲しいものをあげるっていう仕組み」

